花粉症

  • 2022.03.14

こんにちは。院長の辻です。

毎日の仕事に追われていたら、あっという間に3月半ばになっていました。

最近はだいぶ暖かく、お散歩しやすい気候になりましたね。訪問診療で外回りをしていると、梅の花や早咲きの桜の花が、あちらこちらで綺麗に咲いていました。

そんな、とっても心地良い時期ではあるのですが…にっくき花粉症の時期でもあるのです。

実は私自身も、毎日お薬飲まないと仕事にならず、もう朝の天気予報で花粉情報聞くだけでも鼻がむずむずしてしまいます。最近は、新型コロナウイルス感染症と症状が似ていることで話題にもなっていますね。

さて、そんな花粉症について、今日はお話ししてみます。

【花粉症とは】

鼻や目の粘膜に花粉が付着することでアレルギー反応が起こる病気です。鼻に起きればアレルギー性鼻炎、目に起きればアレルギー性結膜炎といった診断名となります。

花粉以外にも、様々な誘因でアレルギーが起こることが知られていますが、今回は花粉症についてのお話しになります。

花粉の種類によって症状の出る時期は様々です。ご自身がどの花粉に対してアレルギーを起こしているのかを知ることで、未然に花粉症治療を加えて悪化を防ぐことができます。花粉症の症状はあるけれど、アレルギーの検査を受けたことはないという方は、簡単な採血検査で調べることができるので是非一度ご相談下さいね。

色々なサイトで、花粉の時期や飛散予想などがわかりやすく掲載されていますので、ここでは敢えて割愛します。とにかく、雨上がりの晴れた日や、風の強い日には要注意!外出から帰宅したときは、屋外でしっかり花粉をはたきおとしてから、入りましょう。空気清浄機も有効です。

【花粉症の症状】

鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみなどが主ですが、ひどくなると頭痛や不眠・倦怠感、皮膚症状なども起きることがあります。生活の質が下がり、勉強や仕事のパフォーマンスも落ちやすくなります。運転のお仕事をされている方は、集中力の低下やくしゃみによる一時的な視界不良などで事故のリスクも上がってしまいます。

一般的な風邪や新型コロナウイルス感染症などの感染症症状とも類似していますので、気になる症状がある場合は一度外来受診のうえご相談下さい。

【花粉症の治療】

抗ヒスタミン剤と呼ばれる内服薬が第一選択となります。それでも症状が強く日常生活に支障が出るようであればステロイドを含む内服薬を使用することもあります。また、鼻閉や目のかゆみ・充血などの症状があれば点鼻薬・点眼薬なども併せて処方することがあります。

なお、市販されている点鼻薬には、血管収縮剤が含まれているものがあります。即効性はあるもののリバウンドもあるため、使いどころには注意が必要です。点眼薬についても、適切な使用法がありますので、いずれも外来受診していただいた際にわかりやすくご説明します。

【まとめ】

花粉症は他の病気のように直接命に係わることはほぼないため、症状があっても「私は花粉症になんてならないし、絶対違う!」と治療を避けてしまっている方もいらっしゃいます。しかし、適切な治療を行わないまま放置していると年々症状は悪化してしまいます。お薬を少し使うだけで、日々の生活の質も改善できるかもしれません。もしお心当たりのある方がいらっしゃいましたら、是非一度ご相談下さい。

さて、今回はこのあたりで。

どんな内容でもまずはご相談に乗りますので、お困りの際は是非当院外来をご活用下さいね!