平熱よりも熱が高い場合に、「発熱とは何度からなのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?感染症が拡大する中で、普段の平熱より高いと受診すべきかどうか悩まれる方も多いと思います。

発熱には感染症の他にも様々な原因があり、その原因によって治療方法も異なります。杉並区にある内科クリニック・上井草在宅支援診療所より、発熱とは何度からなのか、発熱の原因や注意が必要なケースについてご紹介します。

咳や発熱、慢性疾患などのお悩みは杉並区の内科クリニックへご相談を

「風邪は治ったのに、咳がなかなか止まらない」「発熱がずっと続いている」「長引く咳を何とかしたい」といったお困りごとはありませんか?状況により考えられる病気は異なるため、ただの風邪だろうと放置せず、内科クリニックの受診をおすすめします。

杉並区の内科クリニック・上井草在宅支援診療所は専門領域の枠にとらわれず、風邪や発熱、咳、糖尿病、高血圧などの様々な疾患に柔軟に対応しております。『病気を診る』だけでなく『人を診る』ことを心がけており、外来・入院・訪問診療で患者さま、ご家族さまに寄り添った医療を提供いたします。

クリニックは西武新宿線・上井草駅近くの通いやすい立地にあります。「体調不良の原因がわからない」「どの診療科を受診すればいいのかわからない」という場合も、お気軽にご相談ください。

そもそも「発熱」とは?

「発熱」とは、体温が通常より高く維持されている状態を指します。日本の感染症法では「37.5℃以上を発熱、高熱は38℃以上」と定義されています。また、ハリソン内科学では「午前の体温で37.2℃以上、午後の体温で37.7℃以上と定義」と記載されています。これはあくまで目安であり、発熱は何度からという明確な取り決めはありません。

一方、「平熱」とは何でしょうか。健康な人の一般的な平熱は、36.5℃±0.5です。しかし平熱には個人差があり、時間や活動状況、環境の変化、測定する場所によっても変わってきます。1日の中でも体温は変化しますが、通常は1℃以内であり、それ以上は「発熱」と考えられます。

健康な方の多くは37.5℃未満のことが多いため、37.5℃以上を発熱の目安として、ご自分の普段の平熱や変化を把握しておくことをおすすめします。

37.5℃以上ではなくても、平熱より1℃以上高く、何らかの症状や体調不良を伴う場合は受診を検討しましょう。平熱が普段から高い方でも、37.5℃以上の熱や強いだるさなどの症状がある場合は油断せず、受診をご検討ください。

なぜ発熱は起こる?発熱の原因と症状

発熱が起こる原因は、大きく分けると以下のいずれかに当てはまります。内科では問診や診察、検査によって原因を探ります。

細菌・ウイルスへの感染

細菌やウイルスに感染した際に発熱することがあります。これは体内に侵入した細菌やウイルスの増殖を抑え、免疫機能を高めるための生体防御反応です。

細菌やウイルス感染が原因の場合は短期間で解熱し、症状も2週間以内に治まることがほとんどです。むやみに解熱剤を服用すると細菌やウイルスを増殖させることになり、完治が遅れてしまう場合があります。

自己免疫疾患・悪性腫瘍(がん)

38℃以上の高熱が2~3週間続く場合、膠原病・関節リウマチ・全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患や、悪性腫瘍(がん)による発熱が考えられるため、受診・検査が必要です。

うつ熱

暑い環境や暖房の入った室内など、高温・多湿の環境で体内の熱がうまく放散できず、体温が上昇してしまう状態です。熱中症の危険性もあるため涼しい場所へ移動し、速やかに体温を下げる必要があります。

発熱の際に注意が必要なケース

発熱で内科を受診される方の多くが風邪などの感染症ですが、たとえ微熱でも重大な病気が隠れている場合があります。

発熱以外にも症状があり、以下のいずれかに該当する場合は、すぐに受診をおすすめします。

発熱時に注意が必要な症状

  • 高熱が続いている
  • 強いだるさ・倦怠感がある
  • 意識がもうろうとする
  • ぐったりしている、顔色が悪い
  • 呼吸が苦しい
  • 寒気が強い、ガタガタとした震えがある
  • 普段より明らかに血圧が下がっている
  • 水分を摂取できない
  • 体の一部に激痛がある
  • 尿が半日以上出ない

発熱時に注意が必要な方

  • 高齢者
  • 糖尿病、心不全、慢性の呼吸器疾患、肝硬変などの基礎疾患がある方
  • 抗がん剤や免疫抑制剤(ステロイドなど)を用いている方
  • 人工弁、ペースメーカー、人口関節、膀胱カテーテルなどのデバイスを使用している方
  • 海外渡航歴のある方

これらに該当する方は重篤な疾患を抱えている場合や、重症化するおそれがあるため早めにご相談ください。

発熱時の対処法

できるだけ安静にして体を休める

発熱は、体内に侵入した病原菌に対する正常な防御反応です。熱はむやみに下げず、まずは安静にして様子を見ましょう。寒いときは毛布や布団で体を温め、体温が上がって暑くなってきたら掛け物を薄くしたり、部屋の温度を下げたりして熱がこもらないようにします。

無理に体を動かすと、体力を消耗して症状が悪化するおそれがあります。ぐったりして動くのが辛いときは、体力を消耗しないために入浴は控えたほうがよいでしょう。発熱時だけでなく、熱が下がっても数日は安静を心がけてください。汗をかいた下着などはこまめに交換し、水分補給も忘れずに行いましょう。

解熱剤は様子を見ながら使う

解熱剤は病気そのものを治す薬ではありません。発熱したからといって体温を無理に下げると、免疫細胞の働きを妨げ、逆効果になってしまいます。しかし、発熱に伴う辛い症状がある場合は体力を消耗してしまうため、体の負担を軽くするために解熱剤で発熱を和らげてもよいでしょう。

解熱剤を服用する際の注意点として、他の薬を服用している方、小さな子供や妊婦、高齢者、呼吸器疾患や高血圧などの持病がある方は、服用前に医師に相談してください。

また、発熱の他にも息苦しさや長引く咳、激しい頭痛などの強い症状がある場合は、風邪による発熱ではない可能性があるため、早めに近くの内科・クリニックで医師の診察を受けましょう。

発熱時の体温測定は正確に!体温計の使い方ポイント

内科クリニックの受診を検討するきっかけとしてもっとも多いものが「発熱」です。体温計は使用方法次第で測定の精度が変わることもありますので、正しい使い方を押さえておきましょう。

体温計が対応している部位で測定

体温計は脇や口内、咳が止まらないときでも比較的使いやすい耳で測るものが一般的です。また、最近は非接触で検温できる額タイプも一般のご家庭で見かけるようになりました。測定する部位によって傾向や精度に差が出る場合があるため、機器の取り扱い方を間違えないようにしましょう。

ななめ下から上方向に差し込み、検温部が適切な位置で固定されるように脇をしっかり締める。汗は事前に拭き取っておく。

測定中は口をしっかり閉じる。

耳の中を清潔にしておく。

体温が変動する要因を知っておく

人間の体は高熱になりやすいタイミングがあります。例えば女性の場合、月経周期やピル服用時は体温が上昇しやすいタイミングです。また高血圧の方の場合、急な血圧の上昇によって頭痛・発熱・むくみが考えられます。風邪などの懸念で内科クリニックを受診される際には、あらかじめお伝えいただくと正しい診断につながります。

自分の平熱を把握しておく

発熱時に正しい判断をするために、自分の平熱を知っておきましょう。人間の体温は起床時の体温が低く、日中に最も高いピークを迎えるサイクルがあります。1日のなかで±1度程度は変動が考えられるため、時間ごとの平熱を知っておくとよいでしょう。

発熱しているなら速やかに内科クリニックへご相談ください。発熱は一般的な風邪から重大な病気まで、内科の領域に属する幅広い疾患の症状として現れます。発熱時に油断せず、速やかに受診していただくことで早く健康な状態に戻れる可能性が高まります。

発熱などの気になる症状はお早めにご相談を

発熱とは体温が上昇した状態で、37.5℃以上を発熱、38℃以上を高熱と考えるのが一般的です。微熱程度であれば受診せず自然に治るのを待つという方も多いですが、コロナ禍の状況もありますので、不安な点があれば早めに相談することをおすすめします。また、明らかな高熱や強いだるさなどの症状がある場合や、基礎疾患がある方はすぐにご相談ください。

杉並区・西武新宿線上井草駅近くの内科クリニック・上井草在宅支援診療所では、風邪や発熱、咳、インフルエンザ、糖尿病、高血圧、脂質異常症など、様々な症状の診療を行っております。診療科目の枠にとらわれることなく、患者さまとご家族さまの様々なお悩みに真摯に向き合い、必要な医療・サービスを提供いたします。

健康上の不安がある方、何科で診てもらえばいいのかわからない体の不調にお悩みの方、どのような症状でも上井草在宅支援診療所へご相談ください。発熱している場合は、受診前に電話連絡をお願いします。

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